こんにちは!
私は、中3の南サラ!
よろしくね!
??「おーい、サラ!」
え?
私が振り向くと、
そいつの顔は
すぐそこにあった。
(きゃっ、近い近い!)
びっくりした私は、
ポッと顔が赤くなった。
すると・・・
シュンヤ「プッ、
何赤くなってんの?
サラ」
それは幼なじみの
金子シュンヤだった。
サラ「シュンヤ!
あかくなってないしー!」
わたしが言い返すと
シュンヤは笑いながら言った。
シュンヤ「やっぱサラって
イジリがいがあるなぁーっ、
かわいいかも」
(え? かわいい?)
どきっ!
シュンヤ、急に何よ!?
サラ「シュ、シュンヤ!
冗談はやめてよね?」
照れ隠しにそう言ったら、
シュンヤはしばらく黙っていた。
(え? この雰囲気・・・!)
シュンヤ「サラ、おれさ・・・」
シュンヤが
何か言いかけたその時。
リンカ「シュンヤ君~!」
カノン「今日もかっこいい・・・!」
あ。あの2人は
シュンヤの事が大好きな人たち。
あの子たちもシュンヤも
体育委員なんだけど、
たぶんあの子たちは
シュンヤ目当てで
体育委員になったんだと思う。
リンカ「ちょっと委員会で相談が・・・」
カノン「だから、あっち行こ!
ね、シュンヤ君」
シュンヤ「え?
あ、あぁ、うん・・・」
あーあ。
シュンヤ取られちゃった。
委員会だから
仕方がないけど・・・
わたしは隣のクラスの
アンナのもとへ行った。
サラ「アンナ・・・」
アンナ「ああ、
シュンヤの事でしょ?」
!?
サラ「なんで?
なんでわかったの?」
びっくり!
アンナ「私たち、
親友3年目でしょ?
すぐわかるよ」
アンナ・・・
アンナ「詳しく教えて!」
私は、アンナに
全部話した。
サラ「それで、
あの2人が来て、
シュンヤを連れて行って・・・
最近いつもそうなんだよ?
なんかさみしい・・・」
アンナ「えっと・・・
それってシュンヤの事
好きなんじゃない?
サラ」
え!?
私がシュンヤを好き?
サラ「ちがうよ!
シュンヤは
ただの幼なじみだし・・・」
私はありえないという風に
首を振った。
アンナ「じゃあサラは、
他の男の子のことも
取られたらさみしいって思う?」
え・・・・
サラ「おもわないよ・・・
シュンヤだけだよ」
アンナ「うん・・・それ、
恋だよサラ。
シュンヤのところいってきな」
サラ「わかった。
ありがとう、アンナ」
アンナ「親友だからね!」
私は、駆け出した。
シュンヤのもとに。
*・*・・・*・・・*・*
サラ「シュンヤー!
シュンヤ!」
リンカ「まってサラ」
!?
カノン「シュンヤくんのところに
行かせないよ」
サラ「え・・・」
リンカ「サラとシュンヤが
恋とかありえないから」
カノン「玉砕しないように
してあげてるんだから
かんしゃして!」
玉砕?
私とシュンヤの恋は、
あり得ない?
サラ「いや、私は
シュンヤのところに行くよ!
片思いで終わりたくないから」
カノン「サラ!」
私はさらに駆け出した。
そして・・・
*・*・・・*・・・*・*
シュンヤ「お? サラじゃん」
サラ「しゅんや!
あ、あの、私、
シュンヤがすき!」
シュンヤ「え?
・・・・・何言ってんの、
サラ」
えっ。
シュンヤが冷たい・・・?
シュンヤ「その思い、
お前だけじゃないから。
俺も、サラの事好きだから」
サラ「えっ・・・シュンヤ・・・」
シュンヤ「ほんとは今日
おれがおまえに
コクるはずだったのになぁ・・・
なぁサラ、今日一緒に帰んない?」
「えっ」
幼なじみのかんけーが終わって、
カレカノになった私たち。
それはきっと
運命の導きかなあ・・・
☆アンナ☆
私のお導きだよ、サラ☆
うまくいってよかったね!
☆END☆