*。.*。. 家 .。*.。*
ミア「学校、楽しみだなぁ!」
ミア「・・・・・・・なんてウソ」
ミア「行きたくないよぉ・・・・」
こんにちは、
私は泉口ミア。
初日から風邪で、
1週間休み。
1週間後行ってみたら、
もうグループができてた。
私は、1人。
慣れないクラスの中、
1人で読書。
悔しい、不安、
嫌だ・・・
学校なんて、
行きたくない。
私なんか行ったって、
誰も気にしてくれない。
ただ勉強を学びに
行ってるだけだ。
お母さん「ミアー、
もう時間でしょー。
学校、遅れるわよー、
ミアー?」
お母さんは、
何も知らない。
迷惑かけたくないし、
話したくても気が重い。
ミア「・・・・行くか・・・・」
お母さん「ミアー?」
ミア「はいはい、
行ってきまーす・・・」
*。.*。. 学校 .。*.。*
ガヤガヤ・・・・
廊下から聞こえる、
皆の声。
『ガラガラガラーーー』
・・・・・・シン・・・
・・・・・・ザワザワ・・・
一瞬シン・・・ってなって、
また騒ぐ。
まるでユーレイ状態だ、私。
いつものように
読書をしよう。
今読んでる本は、
『99パーセントの恋』。
もちろん私なんて、
恋してない。
できるわけない、
好きな人なんて
いないし。
?「なに、読んでんの?」
ミア「え・・・?」
え、誰・・・・?
すごいカッコイイ・・・
この本に出てくる、
美少年みたい。
ミア「なっ、名、前・・・・は・・・?」
?「おっ、俺?」
あれ?
おかしかったかな?
・・・・そりゃ、
おかしいよね。
1週間以上も
同じクラスなのに、
名前も覚えてないなんて。
?「俺は、内山ハルキ。
よろしく」
ミア「よろしくお願いします・・・」
ハルキ「そんな
堅苦しくなんないでよ。
俺、緊張するから」
ミア「あっ、はい・・・」
ハルキ「で、それ。
なに読んでんの?
俺も、本、好きなんだ」
ミア「私も読書好きなんです・・・
これは、最近読んでて・・・・」
ハルキ「"99パーセントの恋"?」
ミア「はい・・・
私、恋した事ないので・・・、
こういう本読んで、
恋心を養うってゆうか・・・」
ハルキ「あははっ!
じゃーさ、
俺と恋してみる?」
ミア「え・・・?」
ハルキ「だから!
俺と、つきあってみない?」
ミア「・・・だって、ハルキくん、
私の事好きじゃないでしょう?
そんな軽はずみで、
いっ、言わないでください・・・」
ハルキ「・・・・軽はずみじゃないよ。
俺、本気だよ。
ミアちゃん・・・
いやっ、ミアが好きだ。
一目惚れ・・・ってやつ・・・///?」
ミア「・・・・本当・・・
ですか・・・?」
ハルキ「本当。
じゃあ、これでわかる?」
・・・・・chu///
ハルキ「わかった?
本気なんだ、俺。
ミアは?」
私・・・?
私、どーなんだろう・・・・
・・・・でも、確かに、
『なに、読んでんの?』
って言われた時、
嬉しかったな・・・・
このクラスになって、
初めて声かけてくれたから。
せっかくこんなに
本気になってくれてるんだから、
・・・・・つきあってみるだけ、
いいかな・・・
ミア「・・・・はいっ!」
99パーセントの恋。
本では、主人公と
男の人が結婚した。
私たちも、
そこまでいくのかな。
・・・・あれ?
私、いつのまに、
こんなに好きになってた?
・・・ま、いいや。
もうつきあってるんだし。
もう、ハルキくんの
『彼女』なんだし。
明日とか、明後日とか、
1歩1歩進んでいきたい。
ときには、
カップルらしい事もしたい。
いいよね?
期待しちゃって。
まぁ、そのときまで
ゆっくり1歩ずつ。
*。.end.。*