こんにちは!
わたしは白井杏奈!
そしてわたしのとなりにいるのが・・・
内山遥城くん。
わたしの初恋の相手のひと。
小学校のときから好きなのに、
恥ずかしくて思いが伝えられないでいるわたし。
そんなある日のこと・・・
わたしのもとに
1通の手紙が届いた。
開けてみると、隣のクラスの
かのんちゃんからだった。
かのんちゃんはかわいくて
みんなの人気者。
そんな子が私に何の用だろう?
疑問に思いながら読んでみた。
するとそこには
こんなことが書かれていた。
―――――――――――――――――――――
あなた、遥城くんのことすきみたいだけど。
遥城くんは、わたしの彼氏よ。
―――――――――――――――――――――
と。
え? 何で知ってるの?
それに、彼氏ってどういうこと??
複雑な気持ちで家に帰った。
・*・―――・*・―――・*・
そしてベットに寝転がり、
静かに泣いた。
「いつもぐだぐだしてるから・・・」
こんな自分が嫌になった。
いつもより強く思った。
その日から学校を
3日連続休んだ。
「こんなことしてる間にも2人は・・・」
そんなことを考えていた。
すると3日目の夜。
家に遥城くんが来た。
プリントを届けに来たらしい。
わたしは受け取りに外に出た。
受けとるとき、
「最近どうしたの?」と聞かれた。
「なんでもないよ」
そう答えるしかなかった。
「そうにはみえないけど」
「遥城くんには関係ない・・・」
そう言いかけた途端、
ドンッ。
「関係ないってなんだよ、
かくしごとすんなよ!
俺はお前が好きなんだ」
「え? かのんちゃんは・・・」
「そいつならとっくにふった」
それじゃあほんとに
わたしのことがすきってこと?
「で、お前の返事は何なんだよ」
え、ええーっと、
「わ、わたしも遥城くんが
す、す、すき!」
「ほんとか!?
じゃあ明日学校絶対来いよ」
「うん」
わたしは次の日から
学校に行きはじめた。
「あんな、明日デートしに行くぞ」
「うん」
遥城くんとならどこへでも行くよ。
☆END☆