ハックション!
ぶえー
って、
いきなり失礼しました。
どうも、濱尾咲綺です。
あたしは今、
日本に向かう
飛行機の中にいます。
なぜなら・・・
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【第21回 二コラモデルオーディション!】
ビビビッ。
咲「・・・こ、これだ!」
咲「ママ!
あのね・・・
これ受けたいんだけど・・・」
咲ママ「はあ~!?
ダメ。
オーストラリアにいるのに、
どうするの?
そもそも受かるはずないでしょ!w」
そう、あたしは今、
パパの仕事で
オーストラリアの
メルボルンに駐在しています。
咲「(カチン!)
あたしは本気なの!!
もし受かんなくてもそれでいい。
あたしにだってチャンスはある。
ニコモになって、
キラキラしてるみんなと
肩を並べられるようになりたいの!」
咲マ「はー・・・」
咲「・・・もういい!」
ダダダッ。
ガチャン!
*.*.*.*.*.*.*.*.*
翌日・・・
咲ママ「咲綺~
起きる時間よ」
咲「ふん!」
咲マ「・・・はー・・・
あのこと、まだ怒ってるの?
しょうがないわね、
受けてみたら?」
咲「ほんと!?」
そこからあたしは火がつき、
お風呂に30分浸かったり、
マッサージ、ストレッチなど
努力をした。
学校には、今まで通り
通っているけど
みんなには話してない。
だって恥ずかしいし・・・
でもね、前よりみんなと
話すようにしたり、
優しくしたりするようにした。
*.*.*.*.*.*.*.*.*
21日・・・
咲「フー・・・
電話がどうか
来ますように・・・」
プルルルル。
咲「!(編集部の番号!)
もしもし濱尾です!」
編「濱尾咲綺さん、
おめでとうございます。
一次審査通過です」
咲「え!? ほんとですか!?
やったあー!
ありがとうございます!」
編「二次審査の場所などは
後程詳しくお送りしますので・・・」
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
そして今、
日本に向かう
飛行機の中にいる。
ちょうど
ホリデーだったから
学校休まずに済んだ。
けれど、もし落ちたら、
学校に部活に・・・
色々と遅れたり、
どうしようと思った。
だけど、今は
オーディションに集中する。
そう決めた。
?「皆様こんにちは。
本日は二コラ航空をご利用頂き
ありがとうございます。
この飛行機は、二コラ空港行き、
二コラ250便でございます・・・
ただいまの到着地の気候は、晴れ。
気温25度でございます・・・」
1人で飛行機に乗って
どっか行くのとか初めて・・・
めっちゃ緊張する。
咲「えっと・・・
Cの15、、あった!」
早速座席についている
シートベルトをして、
ビデオを開く。
咲「ラッキー!
テレビついてる!」
?「失礼します・・・」
咲「あ、すみません」
見上げると、そこには
あたしと同じぐらいの
男の子がいた。
?「あの・・・
もしかして、君、
中学1年?」
咲「(あ、日本人だったんだ)
あ、はい。
そうですけど・・・」
?「へー! 偶然!
俺も中1」
咲「へー・・・」
?「あ、ちなみに、
俺、金子隼也です」
咲「濱尾咲綺です・・・」
隼「咲綺ちゃんか・・・
可愛いね」
咲「いえいえ、全然
そんなことないです・・・」
?「えー
まもなくドアが
閉まります・・・」
もうすぐだ!
隼「じー・・・」
咲「あの・・・
そんなに見ないで・・・」
隼「あ、ごめんごめん」
お! TWICEだ!
あたし、大好きなんだよね。
?「お客様、
お飲み物は
どれにいたしますか?」
隼「俺、コーラで。
咲綺ちゃんは?」
勝手に名前で呼ぶなー!
まあ別に海外では
みんな普通にSakiだけどねっ☆
自分で言うのもなんだけど
何かとモテてしまう、
多分恋愛体質なのですよ・・・
隼「咲綺ちゃん?」
咲「あ、すみません。
えっとあたしは、
コカコーラゼロで」
ニコモになるためだからね。
ゼロにしないと!
?「かしこまりました」
咲「クーっ!
やっぱコーラは
おいしいね!」
隼「ww」
隼「ねえあのさ、
思ったんだけど、
咲綺ちゃんは日本に何しに?」
咲「えっと・・・
二コラモデルオーディションを
受けに・・・」
絶対バカに
されるよね・・・
隼「へーまじか!」
ほらやっぱり。。
隼「すげーじゃん!
お前なら絶対受かるよ!
あ、俺もさ、メンモオーデ受けに
日本に行くんだ。公開のやつ。
よかったら見に来てくれねー?
俺も、行きと帰りに
一緒にお前と行くから」
咲「ええ!?
まあ、いいですけど」
隼「ありがと!」
その笑顔にあたしは
吸い込まれた。
そのあと、夜ご飯が来て、
この映画観終わったら
寝るんだ☆
・・ちはやふる ~結び~ 完・・
あーおもしろかった!
特に、ニコモで女優の
清原果耶ちゃん!
二次審査で会えるんだよね!
楽しみ~!
?「まもなく飛行機が
着陸いたします。
シートベルトを・・・」
もう着いちゃうんだ・・・
あっという間だったな!
昨日も・・・//
やっぱ何でもない!!
とにかく楽しかった!
よし、本番はここからだ。
*.*.*.*.*.*.*.*.*
公開メンモオーデ当日・・・
咲「あ、あの・・・
隼也君頑張って!」
隼「ふふ、ありがと」
なんか、ニコモに告白
っていうのとかもあって・・・
隼「カノン・・・
ずっと前から好きだった。
付き合ってくれ」
?「キャーー!」
?「美男美女で
お似合いやん!」
?「それな!」
隼也君が香音ちゃんに
告白してる時
胸がキューっとして
ズキッて痛かった。
確かにお似合い・・・
今まで
よくわからなかったけど・・・
これが、恋・・・だよね。
隼「咲綺ー!
って、どうしたの?」
咲「ねえ・・・
隼也君ってさ・・・
好きな人とか・・・いるの?」
隼「何だよ急にw」
咲「ねえ、答えて」
隼「・・・うん、いるよ」
そっか。。
そうだよね。
このイケメンで
優しくて
すごくモテそうな人に
好きな人がいないわけないよね。
あ、ダメだ!
それより今はニコモオーデ!!
*.*.*.*.*.*.*.*.*
ニコモオーデ
二次審査当日・・・
隼「ここからは俺、
入れないけど・・・
頑張れよな。
一緒に合格して、
ニコ学やれたらいいね」
咲「うん・・・!
頑張る。ありがと」
?「じー・・・」
?「はーい、えっと
濱尾咲綺さんどうぞ」
咲「はい!」
めっちゃ緊張する。
飛行機に乗ってた時よりも、
ピアノの発表会の時よりも・・・
?「はぁーい、
えっとぉ~あたしぃ~
花山カレンで~すう!」
うわ、結構オシャレで可愛い!
だけど・・・
明らかに150cm
いってないよね?
ヒールでごまかしてるし・・・
周りの人を見た時も
みーんなおしゃれで
可愛くて・・・
やっぱりあたしには
無理なのかなって・・・
ここにいるべきじゃ
ないのかなって思った・・・
だけど。
隼「咲綺!
何があってもあきらめるな。
お前は世界でたった1人の
特別な存在・・・」
あの時の隼也君の言葉に
助けられた。
あの時、呼び捨てで
呼ばれて!? って思って
すっかり後のほう
聞いてなかったんだけどね。
?「はい、次」
咲「え!? あ、あたしだ。
えっと、濱尾咲綺です。
オーストラリアから来ました・・・」
自分なりに
上手くできたと思う。
質問は
カレンちゃんっていう子の方
ばっかりだったけど。
怪しんでただけ
なのかもしれないし・・・ね!
?「はい、次は
カメラテストだよー。
靴を脱いでね。
あと、おでこが見える
髪型にしてね」
「はーい」
1人目は
カレンちゃんだった。
ヒールを脱いだ瞬間に、
スタッフさんとかみんな
すごい顔してたけど
カレンちゃんはそんなの
全然気にせずに続けてた。
メンタルすごいなって思った。
パシャ。
カメラマン「おー、いいねー」
す、すごい・・・
ポージング上手い!
あたしも頑張って
表情とかも練習したし・・・
?「ねーねー・・・」
振り向くと・・・
そこにはなんとあたしの憧れ、
清原果耶ちゃんがいた!!
果「大丈夫だよ。
あたしもオーディションの時
こんなだったし。
あ、なんていうの?」
咲「は、濱尾咲綺です!!」
果「咲綺ちゃんか。
すごいキラキラしてるね!」
咲「え??」
別にキラキラしてるものなんて
着てないんだけど・・・
果「ふふ、そうじゃなくて、
咲綺ちゃんには
キラキラしてる何かがある。
オーラとかかな?
他の人にはないもの。
だから、大丈夫。
自分に自信をもって!」
咲「カヤちゃん・・・
ありがとうございます!」
?「次、咲綺ちゃん」
咲「はい!」
果「頑張って!」
パシャ。
カメラマン「いいねー、
ジャンプして!」
パシャ。
カメラマン「そうそう、
もっと口を開けてみて」
パシャパシャ。
隼也君、カヤちゃん・・・
2人のおかげで
自分に自信を持って
オーディションを
受けることができた。
あたしはオーデの期間、
寮に泊まることになった。
咲「隼也君!?」
隼「よ!
オーデどうだった?」
咲「な、なんで!?」
隼「だって帰りも
一緒に帰るって
言ったじゃん」
あ、そうだった。
でも、あたし寮だし・・・
咲「あの、あたし
寮なんだけど・・・」
隼「俺もだよ!
新潮寮でしょ?」
咲「何で知ってるの!?」
隼「だってこっから
1番近いし」
あ、そっか。
咲「おー!
1人部屋だ~!」
隼「じゃ、またね」
咲「うん、またね」
*.*.*.*.*.*.*.*.*
数日後・・・
咲「そろそろ編集部から
電話が来るかな・・・」
プルルルル。
咲「! もしもし濱尾です!!」
?「おー、
君はいつも
電話に出るのが早いねー」
咲「あ、いえ・・・」
?「あ、で、えっと、
合格だよ!
最終審査まで突破!
これを通ったら
夢のニコモだよ!
頑張ってね。
えっと最終審査は・・・」
咲「ありがとうございます!
それでは・・・」
あたしはすぐに
ママに電話をした。
咲「あ、ママ!
あのね、合格したよ!
残りは最終審査!」
咲ママ「あらまあ!
ほんとに!」
咲「7月30日だって」
咲ママ「そのころには
ホリデー終わってるから、
学校には連絡しないとね」
咲「うん!
あ! あのね・・・」
その日は随分と
長電話をした。
向こうではみんな
寂しがってるって。
でもSkypeだから
無料テレビ電話!
*.*.*.*.*.*.*.*.*
7月30日・・・
月日はあっという間に・・・
寮でもいっぱい友達出来て、
隼也君とも近づけて、
オーストラリアの友達とも
会話したり、
こっちでショッピングしたり、
みんなでパアー! っと遊んで
はじけて・・・
もちろんいっぱい努力もして・・・
ついにこの日がきた。
この日は隼也君のメンモ
合格通知の日でもある。
2人でニコ学をしたい。
みんなの思いを背負い、
最終審査の場へと向かった。
?「おー、君は今日もはやいねー。
君は何でも早いね。
電話でも、オーディションでも・・・」
咲「あ! 編集部の方・・・」
?「今日は頑張ってね。
ここを通ったら夢のニコモ、
そしてあの隼也君とも
ニコ学ができるよ!」
咲「ええ!?
なんで知って・・・」
?「あ、そろそろ入ろっか」
咲「あ、はい・・・」
もしかして・・・
見てたの!?
?「はい、それじゃあ
みんな集まって~」
うわ、人数が大分減った!
今回はニコモみたいに
メイクして、服も着て・・・
そして、あたしが1番最初だった。
?「咲綺ちゃん、どうぞ」
咲「あ、はい」
パシャ。
カメラマン「うんうん、いいね!」
パシャ。
20枚ぐらい撮られてたら
気に入られてるってことになるって
聞いたけど・・・
結構撮られてた気がする!
パシャ。
カメラマン「はい、ありがとう。次ー」
隼「よー。
迎えに来たぜー!」
咲「あ、隼也君!」
隼「そろそろ隼也って
呼んでくんない?」
咲「じゃあシュンヤ・・・」
隼「ありがと。。」
咲「あ、そういえば、
隼也く・・・じゃなかった、
シュンヤ
オーディションどうだった?」
隣を見ると
見るからにシュンヤが
悲しそうに俯いていた。
咲「あ・・・
やっぱり
無理だった・・・?」
隼「・・・ごーーかくうーー!」
咲「ええ~?!
合格したの!?」
隼「うん!」
咲「もー!
びっくりさせないでよー!」
隼「そっちはどうだった?」
咲「私的には
うまくできたかなーって感じ」
隼「そっか・・・」
隼「ねえ・・・あのさ、
俺、メンモオーデ合格したら
お前に言おうと
思ってたことがあった」
咲「??」
隼「俺・・・
お前のことが好きだ」
咲「・・・!?
ほ、ほんとに!?」
隼「ああ・・・
無理だとは
わかってるけど・・・」
咲「お願いします!」
隼「え!? まじで!?」
咲「うん!!」
隼「超嬉しい!
人生でこんなに
ハッピーだったのって、
メンモオーデに
合格した時より嬉しい!」
咲「あたしも!」
その日は2人、
手をつなぎ寮に戻った。
パシャ。
?「おーいい感じ・・・」
*.*.*.*.*.*.*.*.*
3日後・・・
プルルルル。
咲「・・・編集部・・・
これが、運命の電話・・・」
ピッ。
咲「もしもし濱尾です・・・」
?「濱尾咲綺さん・・・
オーディションですが・・・」
咲「ごくん・・・」
?「おめでとうございます!
通りました!
サキ、今日からサキは
ニコモの仲間だよ!」
咲「ほ、ほんとに!?
あ、ありがとうございます!!」
あたしはママに
電話するよりも先に
部屋のドアを開け、
シュンヤを呼んだ。
咲「はーはー・・・
シュンヤ、あたし、合格した!
ニコモになったよ!」
隼「まじか!?」
パーン!
咲「!?」
みんな「おめでとー!」
咲「な、なにこれ!?」
?「サプライズパーティーだよ!
シュンヤとサキが付き合った+
2人がオーディションに受かったから!」
咲「ありがとー!」
そのあと、
みんなで打ち上げをして、
二次会でカラオケとかに行って・・・
シュンヤと
誓いのキスもした・・・//
*.*.*.*.*.*.*.*.*
撮影日・・・
?「サキ!
二コラへようこそ!」
事務所は隼也と同じ
ハートプロモーションで、
新モ撮影等があった。
果「サキ~!」
咲「カヤちゃん!!」
果「おめでと!
あ、そうだ
香音とかも紹介するね・・・
香音!」
香「やっほ!
この子がサキちゃん!
可愛い!
よろしくね・・・」
そのあと、休憩中とか
宿題、おやつ食べて遊んで・・・
ちょっとそこら辺に行って、
プリクラ撮ったり・・・
撮影後は
メンモと合同で
全モ遊び会! 的なものやったり、
お泊り会したり・・・
もう毎日が超楽しくって!
学校も隼也と同じ
新潮学園で
寮にはステイすることになった。
夢のニコ学は
超ドキドキした!
しかもね・・・
なんと、新モで初表紙!!
しかもシュンヤとのが
撮られてたみたいで・・・苦笑
*.*.*.*.*.*.*.*.*
今日は、シュンヤと一緒に
一旦オーストラリアに、
撮影がしばらくないから戻って、
最後の海外学校ライフを楽しむんだ。
?「GOOD-BYE SAKI!」
?「GOOD-LUCK IN JAPAN!」
咲「THANK YOU! THANK YOU!」
飛行機・・・
今日もまた、
シュンヤと一緒に
日本に戻ります。
これからの
きらっきらの
ニコモライフへと・・・
*END*