私、藤本リリ。
中学3年生。
1つ上のお姉ちゃんの
藤本スズナが大好き!
優しく面白くて、
勉強も出来る!
それに可愛い。
そんなお姉ちゃんが
大好き!
(ちょっとミーハーw)
リ「スズナお姉ちゃん
おはよー」
いつも朝は学校に
お姉ちゃんと行くんだ。
行く学校が逆方向だけど
いつも一緒に
行ってくれるんだ♪
ス「リリ。
おはよう。
じゃあ行こうか」
友達に誘われているけど、
友達より、
お姉ちゃんと一緒に
行きたいもん!
ス「じゃあね。
頑張ってくるんだよ」
リ「うん。
行ってきまーす」
お姉ちゃんが
そう言ってくれたら
頑張れる!
*。・ 学校 ・。*
リ「みんな、おはよう」
?「おはよう。リリ。
今日もスズナさんと
来たの?」
友達の濱尾サキが、来た。
サキは小さい頃の友達。
小さい頃はお姉ちゃんと
良く遊んでたな・・・
リ「うん。
そうだよ♪」
サ「いつでも、
一緒だよね。
そのうちどこかに
行っても知らないよ~」
リ「そんなわけないでしょ。
だって、ずっと一緒だもん」
そう思ってた。
*。・ 家 ・。*
リ「ただいま~っ」
るんるん気分で
帰ってきた。
あれ?
お姉ちゃん
もう帰ってきてる。
いつもは遅いのに。
リ「お姉ちゃん。
もう帰ってきたの?
早いね」
ス「う、うん」
お姉ちゃんは
1枚の紙を見せてきた。
『交換留学届
藤本スズナ
あなたには、1年間韓国に
留学してもらいます』
リ「えぇー?!
ほんとに行くの?」
ス「うん。
私、韓国好きだし、
韓国で勉強したいし。
それに交換留学生が
向こうから来るし、
大丈夫だよ」
でも、お姉ちゃんが
いいんだもーん!
リ「いつから行くの?」
ス「来週から」
は、早い。
ス「リリ。ごめんね。
でも私、夢を追いかけたい。
だから・・・」
お姉ちゃんに
そんなこと
言われたら・・・
リ「お姉ちゃん!
私は大丈夫だよ!
だってもう中3なんだよ」
ほんとは、
今崖の上から
落とされた感じ。
* ――― * ――― *
お姉ちゃん
もう韓国に着いたかな?
新しい家族と
仲良くなれたかな?
(まだ行って
10分しか立っていません)
ピンポーン。
誰かな?
今は誰もいないけど。
?「今日からここで
お世話になる、
岡田ショウタロウです」
うわぁー。
めっちゃイケメン!
リ「よ、宜しくね」
ショ「あぁ」
今は・・・ってか
今、みんないないし・・・
リ「そこ、座って」
慣れてないのかな?
何か緊張してる。
リ「日本語喋れるんですね。
上手です」
ショ「ありがとう。
俺、ハーフだから、
名字だけが
日本のなんだよね」
へぇー。
喋ると面白いな。
その頃スズナは・・・
ス「きゃー。
この子超タイプなんですけど~」
韓国でイケメンを
あさっていましたw
ショウタロウとは
意外に趣味もあって、
良く喋れる男子になった。
そして、日に日に
ショウタロウのことが
好きになった。
学校も一緒に行ってる。
そういう時は
ドキドキしちゃう
*。・ 学校 ・。*
サ「ショウタロウくんって
本当に優しいよね~。
リリだけに」
リ「そぉー?」
サ「もしかして、
ショウタロウ、
リリのことが
好きなんじゃない?」
スキナンジャナイ?
その言葉が頭を
ぐるぐる回っていく。
リ「ま、まさか~」
そのことを聞こうか
聞かないかで
1年が過ぎた。
ショウタロウが来て
もうすぐ1年になる。
後、1週間で
ショウタロウとはお別れ。
ずっとこの日を
待ってたのに。
何か来てほしくない!
*。・ 1週間後 ・。*
今、私は空港にいる。
ショウタロウを
見送るために。
結局、あのことを
聞けなかったな・・・
ショ「リリ。最後に
言いたいことがあるんだけど」
リ「何?」
ショ「俺、韓国に戻っても、
リリのこと、忘れない。
俺、俺・・・
リリのことが好きなんだ!」
えっ・・・
リ「私も、
ショウタロウが大好き!」
ショ「また、
必ず戻ってくるから。
それまで待ってて」
私は、ショウタロウに
抱きついた。
そして、
ショウタロウは
韓国に戻った。
ス「リリ~。
帰ってきたよぉー」
お姉ちゃんは、
だいぶ変わっていた。
何か、派手になってません?!
*。・ 2年後 ・。*
リ「急がなきゃ。
急がなきゃ」
あたふたと鏡の前で
ぶつぶつ言っている。
今日は、
とっても大事な日。
それは、ショウタロウが
日本にやって来る日だから。
空港に行くと、
1人の男子が
こっちに向かってくる。
黒の帽子をかぶって、
スーツケースを持って
歩いてくる。
その人は・・・
リ「ショウタロウ!」
ショウタロウの
ところに行って、
抱きついた。
そう、あの
2年前みたいに・・・
その後、スズナは
やきもちを焼いていた。
ス「もう!
私からリリが
離れちゃった・・・」
スマホをいじりながら
ぶつぶつ歩いている。
ス「あー。
あの人カッコいい!」
やっぱり、
お姉ちゃんはミーハーw
*END*